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アレンジ「その10」 ブル アレンジ
 
さて、いよいよブルを使った アレンジです。 その第1弾
 
82残り・・・ベストは ⇒ 1投目で 40以下の 偶数にする。
      次善は ⇒ 1投目で 60以下にする。
     次次善は ⇒ 1投目で80以下にする、ことです。
 
このときにブル狙いが 威力を発揮します。
インブルに入れば32残り・・ まさにベストですね。
アウターに入れば57残り・・ 次善ですね。
シングルでは21以上とれないところがブル狙いのミソです。
 
また、たとえブルが外れても1に入らない限り、次次善の80以下には
なりそうです。(ブル狙いでアウトボードする方はめったにいないと
思います )
インブルトリプル狙いよりむずかしいですが、アウターブル
ブル狙いより楽です。
 
ということで、ベストを望むのはむずかしいですが、次善は可能性が
高い。3本あれば82残りでブル狙いは可能性のあるアレンジです。
矢が2本であれば、14トリプルがいいかも知れません。
 
こうして、限定される場面ではブルアレンジが成立します。
プロブルアレンジを多用しており、8395でも狙う人がいます。
ブルを確実にとれれば成り立つアレンジです。
 
次善、次次善の補足
 
次善60以下、次次善80以下の考え方は、残り100から41まで適用
できます。 おおまかな 方向性として利用してください。
 
ただし、80以下のアレンジでは、すでに次次善は獲得されており、
求めるものはベスト次善かということになります。
アレンジ「その5」が 例です。
 
さらに、60以下になれば次善すらなく、今度はベストに向かう効率
的な攻め方が問われます。敵の本丸を前にして、いまさら戦略論もない
訳ですね。アレンジ「その8」がその例です。
 
補足「その2」 「初めにアレンジありき」ではない
 
アレンジは大変重要ですが、所詮、道具であって真理ではありません。
唯一無二のアレンジなんてものは存在しません。
まずは偶数奇数を意識する。次にもう少し複雑なことも意識する。
 
使う人に適したアレンジが 最上のもので、プロと我々が違うように、
技量によりアレンジが変わるのは自明のことです。
 
少し、「その1」のころに比べて複雑な話になっています。
アレンジに至る過程を説明した方が分かりやすいかと思って書きまし
たが、私の言いようが断定的に聞こえたとしたら、一歩引いて、こう
した考え方もある、とお考えください。
 
アレンジ「その11」 アウターブルアレンジ
 
61残り65残りのとき、シングル取りでは40 以下になりません。
このときにアウターブルに入れば、36または40残りになります。
 
シングルも入らんのにアウターブルなんか入りまっかいな!』
kobon さんの声が聞こえるようです。
 
6165ブルを狙わなくともトリプルアレンジがありますので、
アウターに 自信なければお勧めしません。反対にインブルに入った
小さな奇数が残るので、リスクも大きい。
 
あえてここで書くのは、少し腕を上げればアウターはそれほど難しく
ない割りに 『かっこいい』 からであります。
勝負の世界に『かっこ』は邪道ではありますが、多様な価値観があっ
てよろしいかと・・。
 
アレンジ「その12」 ダブル アレンジ
 
ダブルを アレンジで使います。
7280 残りの時、20ダブルを狙ったことがあると思います。
ダブルに入れば きれいなダブルが残るので、わかり易くて良いアレ
ンジのように見えますが、ワイヤーから外はノースコア!。『板子
一枚下は地獄 』と例えたくなります。
 
どちらも場合も16トリプル20トリプルを狙うほうが『外れても
次善』であります。
 
今回の話は 特殊なシチュエーションです。相手が次回にフィニッシュ
する可能性が高く、残り68、矢が本の場合どこに投げますか?

  アレンジ表





通常は20トリプルを狙いますが、シングルに入ると1本ではあがれ
ません。ここは18ダブルを狙って、入れば32残り、はずれシングル
でも50残ります。
 
残り本でインブルに入れるのも大変ですが、チャンスがあるかない
かは大違いです。同様に64 残りの場合も14 ダブルが狙えます。
 
アレンジ「その13」 『奇数、偶数』の次のレベル
 
今まで、ブルだのダブルだの、 少し高度な アレンジではありました。
今回は、偶数残りの時は20狙って、奇数残り19狙う、つまり
常に偶数残すようにするレベルからの脱出編です。
 
51残りの時、19取って32残し15取って36 残し11取って
40残しはどれもOKです。しかし、17取れば34残り、13取れば
38残りは、あまり良くないアレンジであることは、もうお分かりの
ことと思います。
 
また、53残りの時、17取って36残し13取って40残しはあり
ますが、15取りは良くありません。
 
81残りの時では、19トリプル取って24残し15トリプル取っ
36残しはありますが、17トリプルはありません。
 
長々 書いたのは、奇数でも19系17系があるということを分って
いただきたかったのです。
 
偶数の場合は20 系18系が あります。すなわち、
19 系は、191511
17 系は、1713
20 系は、201612
18 系は、181410
 
すべて、4づつ 離れています。
『 それがどないしてん!』『 ああ、こわ・・』
トリプルでもシングルでも、アレンジには偶数に2種類、奇数に2
種類あるということです。
 
偶数狙う時は20がいい時と、18がいい時がある。
奇数狙う時は19がいい時と、17がいい時がある。
 
アレンジはこの系列を繰り返しております。
逆に言うと、16トリプルのアレンジがあるときは、20トリプル
ある、ということです。難しい算数のようですが、次はこれを使った
手法を説明します。
 
アレンジ「その14」 『奇数、偶数』の次のレベル
              〜4種類の使い分け
94残り18トリプル狙い (以下9418Tとする)
93 → 19T   87 → 17T 
92 → 20T   86 → 18T
91 → 17T   85 → 19Tまたは15T
90 → 18T   84 → 20Tまたは16T
89 → 19T   83 → 17T
88 → 20Tまたは16T
 
これ以上続けてもキリがないですが、17から20まで4種類のトリ
プルが順に続いていることがおわかりでしょう。
 
2桁残り奇数であるなら19T17T偶数20T18T
どっちかさえ狙えば大きな問題はありません。
 
そのどっちかの見極めは?
4で割り切れる偶数20系、割り切れないのは18系、 奇数は・・
いや、メモにでも書いて 試合中に見る方が実践的かもしれませんね。
 
アレンジ表より見やすいです。欠点は61残りなど小さい数字は進み
過ぎになります。でも、9765までは使えます。