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ダブルスのパートナーシップ
 
ダブルスもシングルスと同様、2の倍数の大きな数字を残して攻め
るわけですが、パートナーがいるということでニュアンス的に少し
違った攻め方をするときがあります。
 
たとえば、パートナーが左利きの場合、必ずではありませんが16
ダブルよりも10ダブルや12ダブルが好きだったりします。相手の
好みのダブルが何かを知っておくことも違う攻め方の一つです。
 
また、2人の内どちらが主か従かです。パートナーがどんどん20ト
リプルをとってくる場合は、20キープを目指して足を引っ張らない
ように心がけるのが良いでしょう。どんなきっかけで大転びするか
もしれないのがダブルスです。
 
フィニッシュでも40残りの時、20シングル+10シングルをとって
5ダブルを狙うかです。シングルスでしたら・・狙いますよね。
もちろん、相手とダブルの打ち合いで競っているときは文句なしに
狙うのですが、相手が相当遅れているときは、9周辺のバーストか2
周辺のアレンジかバーストを狙う手もありそうです。
「あんたのせいで負けた・・」こういうの尾をひくんです。
 
アレンジ談義
 
少しコアなアレンジ談義です。興味のない方はスルーしてください。
 
以前、アレンジの壺で「不利な数字を残さない」(アレンジその7)
をお伝えしたことがあります。
「不利な数字」とは、次にうまいアレンジがなく、あがりにくい数字
のことです。
具体的には、99、98、95、79などではアレンジで20Tや19Tを狙
ってもいい数字が残らないんです。

「不利な数字」は残さないように、その前の数字のときに意識する
ことが大事です。
たとえば、117残りで19Tを狙うとシングルに入ったときに98が
残ってしまいます。
「いや、俺19ダブル好きやし!」こういう人もいますよね。確かに
個人差がありそうです。
 
また、「不利な数字」といっても、「最悪!」から「ちょっといや」
まで、程度の問題もありそうです。
98は97ほど良くないけど、99よりまし、とか。
 
コア談義、残り数字不人気ランキング(個人的見解)を行ってみます。
なぜ、個人的かというと、ブルに入る確率、トリプルの確率は個人に
よって異なるからです。
ブルやトリプルに入らないのであれば、残り点数が少ないほど有利
です。
インブルフィニッシュやトリプルアレンジを考えると「不利な数字」
が生じるのです。
 
残り数字、95から104まで比較してどういう順位になるでしょうか?
まず、95よりは96、97のほうがいい残りでしょう。100ですら95
残すより良いように思います。
96<97<100<95でしょうか。
98は、100<95<98<101かな?
 
101は2本で上がれますが、やはり、98より3つ数字が大きいので
こうしたものでしょう。
99はとんでもない数字です。101よりダメでしょう。
あくまで、個人的見解ですが。
 
とはいっても、私は101、104など2本で上がれることは、そんなに
評価していません。
切羽詰まったときしか使いませんし、そんなに入りませんので・・。
(これが大きい(笑))。
 
そして、ランキングでは数字の大きい小さいも重要な要素です。
ですので、101<99<104<102<103 くらいかな。
 
結果です。
96<97<100<95<98<101<99<104<102<103。
 
こうして見ると、118残りも、20T狙いより18T狙いが正解みたい
ですね。


  アレンジ表




 
アレンジと確率
 
あまり語られることはありませんが、アレンジには確率が付き物です。
例えば、32残りが他の偶数より好まれるのは、2の倍数だからですよね。
内側に外しても16-8-4-2と続くので途中でアレンジを入れる心配が
あまりありません。
 
さて、事例を上げます。50残りでインブル狙いとアレンジして40や32
残すのとどちらが得でしょう?
漠然としていますが、たとえば、個人の力量がインブルに10回に1回、
アウトブルに外すのが10回に2回とします。ブルを外してもアレンジと
して有効な数字は10、12、14、16、18、20の6つです。そして、5回に
1回はダブルフィニッシュできるものとします。結果は、
  1)インブルフィニッシュ 確率10%
  2)上がれる偶数残り 7/10X6/20=21%
  3)上がれない偶数か奇数残り 100−10−21=69%
 
これでは「あがれば良いけどリスクも高い」ということしか分りません。
相手の力量とシチュエーション、たとえば、矢1本50残りで相手は同じ
くらいの力量で残り32として、インブルチャレンジは有効かどうかです。
この場合、「狙わないと後悔する」とかいうモチベーションは考慮外です。
あくまで確率。100回勝負して何回勝てるか、勝てる数の多いほうが優
れた選択といえます。
 
さて、相手は1/5の確率でフィニッシュできます。
3本あるので 1-4/5x4/5x4/5=49% の確率で決まります。
 
1)インブルチャレンジ作戦
 @1回表 インブル100回中10回勝てました。残り試合数90。
 A1回裏 90x0.49=44<試合相手が決めました。残り試合数46。
 B2回表 46x(0.77x(1-4/5x4/5)+0.23x1-4/5x4/5x4/5)
      =18試合自分が決めました。残り試合数28。
 C2回裏 28x0.49=14試合相手が決めました。残り試合数14。
 
合計すると、インブルチャレンジ作戦では、自分は28試合、相手は58試
合とりました。残りは14試合。
 
2)アレンジ作戦
 @1回表 アレンジ成功70%、失敗30%、この回終わり。
      残り試合数100。
 A1回裏 100x0.49=49<試合相手が決めました 残り試合数51。
 B2回表 51x(0.7x(1-4/5x4/5x4/5)+0.3x(1-4/5x4/5))
      =23試合自分が決めました。残り試合数28。
 C2回裏 28x0.49=14試合相手が決めました。残り試合数14。

合計すると、アレンジ作戦では、自分は23試合、相手は63試合とりまし
た。残りは14試合。

くどくてややこしいですが、結果はインブルチャレンジ作戦が勝つチャン
スが多いようです。ただし、相手の力量、自分の力量が違えば、また32
残りが81残りなら違った結果になります。
力量を数字に換えるのは当然誤差を生じます。ですので、結果をアバウト
に考えるほうがよく、少々の違いは自分の好みを優先させます。