20狙い
 
この間、萱野コミセンで練習会に参加しており
ましたら、Nさんから「前の矢が落ちそうにな
っていても、まだ20狙いますか?」という質問
がありました。いや、それに当たりますと、落
ちそうな矢といっしょに今投げた矢まで落ちた
りしますから狙いを変えてください。 
以前『19のすすめ』で紹介しましたように、19トリプルを狙うなどお薦
めします。
そういえば、プロのプレイヤーは20投げてて、2本目や3本目で19や18
トリプルに変える事がよくあります。
「落ちそう」になっているからではなく、トリプルに入りにくい形になれば
変えるようです。

ビデオを見ていますと、フィル・テイラーは20トリプルの少し上に矢が
刺さると19トリプルに狙いを変えます。別のプレイヤーは20トリプルの
少し下に刺さると19や18に変えています。
気まぐれで変えているのではなく、個々の矢の飛ばし方、グルーピングの
仕方でトリプルに入りにくい形は違うようです。
1本目、2本目の刺さり方で結構狙いを変えていますので、みなさんも
今度ビデオをご覧になるときに、そのあたりに注意して見てください。

ダーツの練習 2019.12
 
今日は練習のことを話します。
普段の皆さんの投げ方を後ろで見ておりまして、『動かない』『腕を伸ばす』
基本が良くできております。これは程度の差はもちろんありますが、全般に
よくできています。
 
「でも、なかなか思うところに飛んでくれません」−そう思っておられる
ことでしょう。
これは仕方ないことでもあるんです。投げ込みが必要ですから。
 
注意していただきたいのは、狙ったところに投げることと、同じところに
投げることは少し違います。皆さんは『狙いすぎ』の傾向があります。
20トリプルを狙うとして、1本目少し下がりました、上を狙ってアウトボー
ドしました、そんなことないですか?
 
練習ではそんなに狙っていると疲れますし、集中力が切れます。
力を抜いて、同じリズムで投げていると同じようなところに集まり始めます。
それでいいんです。
 
踊りを踊るような感じで「咲ぁかぁあせぇたぁりー」・・?
家でアウトボードすると壁が傷みますので、ミドルより上目でね。
3本でできる3角形をできるだけ小さくする練習。 
 
ミッキーマウスのコツ 2020.8
 
この頃、練習会の最後の方にミッキーマウス(チェイス)をやられるようです。
ゲーム性が豊富で楽しいですよね。
 
ミッキーマウスにも、ある種コツみたいなものがあります。
たとえば、先のチームが20をアライブした(3本閉めた)場合、同じように
20を閉めに行くのは損です。
なぜか? 2本取ったあとで、20トリプルに入っても、20-1本扱いか、
トリプル1本分扱いしかないからです。
19に替えておれば、19-2本のあと、19トリプルに入っても、5本分にで
きますね。
 
要は、相手が取ったところを追いかけるのではなく、別の数字をこちらで
支配する、相手に追いかけさせるように仕向けるのがコツです。
でも、入らなければ結局、追いかけさせられる羽目になりますが。

 


  

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コンバージョンポイント  2018.12.14
 
聞き慣れない言葉かもしれません、「コンバージョンポイント」。
ソフトダーツ用のバレルをハードダーツで使用するために付けるポイント
です。
 
なんで、わざわざハードやるのにソフト用のバレルを使うのか?
たまたまなんです。以前買ったソフトダーツが投げやすそうなので「コン
バージョン付けてみよかな」みたいなことでした。
どうせなら、矢が落ちにくいような刻みが入っているタイプと細い先のタイ
プの両方を使ってみました。
使ってみて、どちらもボードによく刺さります。
特に刻みの入っているタイプは抜こうとしても力がいるほど刺さりますので、
当然、抜け落ちることは減ります。
しかし、一方で刺さり痕が大きくボードを傷めていることも事実でした。
 
細い先タイプはリフレックスというようです。刺さった後、しばらくブルン
ブルンと震えています。これがなかなか使えるんです。以下、長所を列記
します。
 
 @細いのでダーツボードによく刺さる。
 Aグルーピングしたときに前のダーツが揺れて避けてくれる。(実際、前
  のダーツに当たって落ちることは減りました)
 B先が細いのでボードがあまり傷まない。
 C先を研がなくても良い。
 Dもし、傷んでも取り替えがきく。
 
ねえ、いいでしょう!。もし、ソフト用のダーツを持っておられたら試さ
れたらいかがでしょうか。
ただ、A氏は試された結果「ポイントが軽すぎて(1.5g)バランスが悪か
った」そうです。万人受けはしないことが分りました。
  
いわゆる『当て入れ』について
 
ちょっとややこしい話をします。
私は『当て入れ』と呼んでいますが、世間では『スタッキング』と言うよう
です。
たとえば、20ダブルを狙うときに1本目がダブルよりワイヤー1本上に刺さ
れば、それを狙って投げるとダブルに刺さりやすい、というようなテクニッ
クです。
皆さん多少なりとも経験がおありだと思います。それを意識的に狙うとい
うことです。20トリプルなどはわざと少し上目に狙って、それを的にトリ
プルを狙うとトンが取りやすいんです。ビリヤードでクッションを利用す
るのと似ています。
 
これが20以外に使えるかというと、3ダブルの少し下に刺さった的を狙っ
ても当たって上のダブルに入ることは少ないんです。『当て入れ』は下に
的があるときに有効な気がします。
 
以前、セミナーでも『スタッキング』に少しふれておられましたが、投げ
方を工夫すれば上にも下にもずらすことができるとのことです。
私は自分の経験したことしか話せませんので、下にずらすほうがやり易い
としか言えません。
 
でも、気になったのでネットで調べますと、矢の飛ばし方やら矢の回転を利
用するなど「なぜそれが有効か」まで詳しく解説されています。むずかし
いんです。そこまでいくと『スタッキング教』といいたくなります。
 
その昔、理解のむずかしい理論は迫害されました。
ダーウィンの『進化論』しかり、『地動説』『相対性理論』しかり。
『スタッキング理論』が人を惑わす邪教なのか、迫害されし偉大な理論
なのかはまだ分りません。