それで、グリップを変え、立ち位置を変え
ているうちに、テイクバックをどこに引い
ているのかもわからなくなっていました。
最終的に、投げるリズムを見失ってしまっ
たのです。おそらく、本質的原因は筋力の
低下です。
いままで通り投げても下がる、デッドに狙
うからこそ感じることです。
矯正は、矢がどこに飛んでもいいから、
@一定のリズムで投げる
ことからでした。口では簡単ですが、これがなかなか大変です。次に、
A体を動かさずに投げる
この時点でも矢の方向はバラバラでした。以前の投げ方を求めるこ
とはしませんでした。イップスへの道をトレースする気がしたから
です。
B力が抜けるように
構えをややロブ(上から落とし気味)に変えました。
今は、まだ試行錯誤の段階ですが、拒絶反応は徐々に減っています。
 
これは私自身の事例ですが、老化で筋力が弱まったら、それに見合
ったフォームが必要だということと思います。
 
「どうせあかん」投法で解脱 2018.8
 
家で練習してもどうしても良くならないので、「どうせあかん」投法
を試してみました。
 
「どうせあかん」投法は、ピンポイントで狙うのではなく、
@ 脱力
A 頭、体、肘をうごかさない
B 狙わない −です。
 
最初は矢が下がりまくるのですが、そのうち3本がまとまってくるの
です。
考えてみれば、@A はダーツの基本ですので、的を狙うがためにフォ
ームが崩れていたようです。
「欲を出せばフォームが崩れる」⇒「欲を出さずに動かない」
これが「どうせあかん」投法=解脱投法です。一度お試しあれ!
 
19の勧め
 
昔の偉い人が「学問のすすめ」という本を書きました。私の会社の近く
の食料品売場シティモで「学問のスルメ」という焼き立てスルメを販売
しています。くだらなさ過ぎて少し笑ってしまいました。
 
それとは関係ないのですが、ダーツの話です。
皆さん、点数を削るのに19を使うことがありますか?
見てましたら大抵20を使っておられます。それでいいんですよ、180
取るのも9ダーツも20Tを狙い続けないと達成しません。

ここでわざわざ言いますのは、狙いより少し下がってしまう人、力が入
って左右にブレやすい人に伝えています。

20を狙う場合は、トリプルより下に下がると20の面積が小さくなります
よね。ついつい20トリプルの上目に狙うために左右にブレやすくなると
思うんです。
これに対して19の場合はトリプルの下の19の面積が大きいです。
多少ずれても19シングルに入りやすいんです。(力を抜いてね)

でも「もう少し上!」と力むと7や3にずれるのは20と同じことです。
同じことですが、7Tや3Tだと20のときの5Tや1Tと比べて「痛みが小
さい」とも言えます。

要するに、20がいまいち入らないときの逃げ道として19もレパートリ
ーに入れておくというのはどうでしょうか?
自分が壊れる前に。相手の壊れるのを待つ戦術(笑)
 

    

『強い』ということ  2014.10.17
 
子どもの頃の将棋界で2巨頭といえば大山康晴と升田幸三です。
将棋を指さない人も名前だけはご存じかもしれません。
 
大山には、手に迷った時に悪手を指さないようにする『平凡は妙手に
勝る』という名言があります。対して升田は『新手一生』とあくまで
創造性のある妙手を求めていました。そのかわり、ポカで負けること
も多かったと云われています。
 
どちらが強いのかというと、タイトル実績や勝率では大山に分があり
ます。ただ、升田は羽生名人を始め現代の将棋界にもファンが多く、
その独創性には現代でも色あせないものがあります。
 
そういうと、大山は勝ちにこだわり、ひたすら守勢であったのかとい
うと、そうでもありませんでした。私はどちらが好きかといっている
訳ではありません。
 
ここでいう『悪手を指さない』とは、守勢に入って消極的になるとは
少し違います。一般的に云って、勝負事はどちらに妙手が多かったか
よりも、どちらに悪手が多かったかで決まります。決定的なところで
ミスを犯すということが『弱い』ということです。
もちろん、トッププロと我々凡人の犯すミスは質が違いますが。
 
最近、コンピュータ将棋が熱いです。
何年か前まではコンピュータはア]マトップと互角程度の実力でしたが、
ここ数年はトッププロが勝てなくなっています。来年からプロとコン
ピュータは戦わない、と将棋連盟が発表しました。事実上ホールドア
ップです。
 
では、なぜそんなに強くなったのか。
たとえば、将棋プログラムがA・B・C・Dの4種類あるとしましょう。
人間がプログラムしたものですから、それぞれ長所、弱点があります。
弱点とは、ある場面で極端な読み抜けがあったり、評価が偏っていた
りするのです。ですから、その場面では悪手を打ってしまいます。コ
ンピュータも悪手を打つのです。
 
ここで、プログラムの『合議制』というシステムが生まれました。
合議制とはA・B・C・Dを統合して、それぞれの候補手を多数決やら
評価ポイントなどで判断し決定する、というものです。合議制システ
ムは、単独のABCDプログラムより強いことが結果で証明されていま
す。『悪手を指さない』とはそういうことです。
何カ所かの有力候補手から選択することで、結果として偏った候補手
が除去されるのです。
 
ダーツに戻って、フォームをチェックし、グリップを考え、狙ったと
ころを外さないことも大事ですが、矢を3本とも同じところに投げる、
あるいは、調子の悪い時にも悪いなりにまとめる、こうしたことが本
来の強さではないでしょうか。
 
イップスの矯正(私の場合)2015.5.29 
 
イップス(Yips)
精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、自分の思い
通りのプレーができなくなる運動障害のことである。(Wikipediaより)
 
イップスという言葉に聞き覚えがありますでしょうか?。ダーツを投げ
ようとして突然投げられなくなるのです。半年ほど前のことですが、困
りました。直らないかもしれないし、投げることが苦痛になります。
 
まず、イップスを自覚することが矯正の始まりです。無意識に体が拒絶
反応を示しているのですから、練習して治すものではありません。
現実を直視し、なぜ、そうなったのか原因を探ることです。
 
私の場合、思い当たることは、最近になって狙いが2cm程度下がること
でした。これを取り戻そうと力んで、体を動かし、手首の返しを強くし
て2cm上げようとして左右にブレ始めたのです。
 
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