1)体を動かす 体を休めるのではなく、軽い運動をする、 スロー練習が一番いいのですが、状況が 許されないときは体の屈伸やダーツを常 に触っておくのもひとつの方法です。 2)必死になって取りにいかない |
勝負の極意 このコーナーでは、メンタル部門、『勝負の極意』なるものを述べます。 タイトルは人目を引きますが、内容は、私がダーツの場で覚えたもの、 経験のなかで培ったものです。極意は大きく分けて以下の3つです。 1)自分の「世界」を形成する 2)自分を信頼する 3)気力の消耗を避ける。 ダーツはメンタルな部分が 大きな要素を占めます。 練習では 普通にできることが、 試合で力を 出せなかったり、点数を 大きく離された途端、意外と点がとれたりした経験はありませんか? こうしたことを 自分なりに試行錯誤してまとめます。 その1 忘我 1)自分の「世界」を形成する 忍者は「印を結ぶ」と言われますが、これは術を使うためというより 精神を落ち着かせるためと思われます。 自分の世界を作り、そこに入り込むことです。 我々が 印を結ぶと "変な奴"と言われますので、まず相手の投げるのを 見ないようにします。相手が投げるときは後ろ向きで、矢の刺さる音 のみ 聞いて下さい。音を聞くのは 投げ終わるのを確認するためです。 自分の番に いつまでも後ろを向いていると遅延行為と言われます。 相手の点数も見ません。どうせ「入りました」と言われたら負けです から自分の点数のみを 意識します。 これは 以下の効果を期待するものです。 自分のリズムを維持する スタンスに入っても相手がボード下にいると、 それだけでも投げるリ ズムが変わります。また、相手がポンポン投げるタイプだと、どうし てもリズムがうつって早く投げがちになります。 自分のリズムで投げることは、普段の実力を発揮するための重要な ルーチンワークです。 相手を気にしない 勝負への こだわりが迷いを生じさせます。相手が何点取ろうが、フィ ニッシュ かかろうが、知らぬが仏です。 その2 自信 最初にお断りします。その1「忘我」でお伝えしたことは、あくまで 非常手段です。練習時にまで相手に背中を向けているのは、まず 見場 が悪い。本来は相手を観察しながら戦うものです。こうすることで、 @相手から学ぶ ことも多い。 A相手のフィニッシュ状況で 攻め方も変えられる。 −など、得ることも多いのです。 忘我効果は保証しますが、副作用も あるということです。 2)自分を信頼する まず、信頼に足る自分であるか・・。これはダーツの腕ではなく、ダー ツへの誠実さの問題と思われます。 女性からのメールを消した方が良いか、却ってまずいか、などとお悩 みの諸兄には『誠実さ』はとうに失われた言葉かもしれません。(笑) 冗談はさておき、 やはり、普段の(=不断の)練習と実践の場数が自信 の源でしょう。 信頼。いざとなってもゆるがない心というのは、以下の心持ちが重要 です。 ポジティブな自己暗示 これは『相手を飲む』 ためのもの。 「 調子が良いよ良いよ」と自分に言い聞かせて、相手は恐るに足りず と上から目線で構えます。主に自分と同等の力の方と戦う時の心構え です。 フィニッシュがかかった時に「よしチャンス」と思えるか、「入れない と負ける」と思うかで随分と違った矢になるものです。 緊張を緩和しつつ集中力を高める 『胸を借りる』という、相手は自分より上手だから勝負にこだわらず、 " いいダーツをしよう" と 心掛けます。 高校野球の監督が相手チームに使うエールテクニックは、相手に聞か せている というより、むしろ自分のチームの緊張を緩和するために 聞かせているのです。 緊張があっても集中力がないと『ガチガチ』状態。緊張があって集中 力もあれば『火事場の馬鹿力』で思わぬ力を発揮しますが、持続力に 欠けます。 ここでは勝負への こだわりを断つことで緊張の緩和を図っています。 いずれも『こんなはずはない!』 は禁句と お心得ください。 その3 集中力 集中力こそが勝敗を左右するといっていいかもしれません。 以前に述べました『忘我』や『自信』は、集中力を維持する工夫でも あります。しかし『集中力』は維持しつづけることが難しく、体力と 同様、消耗するものです。 トーナメントでは一度負けると終わり、上位に行くためにはそれ相応 の体力と精神のタフさが必要です。 ここでは集中力の消耗を避ける、をテーマとします。 |